実践!「自分で作る教材」で〇〇語トレーニング(中国語編-1)

 皆様、新年おめでとうございます。私は今年はフランス語と中国語の何らかの資格取得を目指しております。「フランス語検定でも中国語検定でも『XX級を目指す』と宣言しないのは卑怯だ!」という意見もご最もですが、無理すると心がつらくなりますので、無理しない範囲で….ということにします。
 それでは今度は前回のフランス語までと同じ英文の原文で、中国語のトレーニング、行ってみましょう!
: フランス語版と同じく、中国語版のトレーニングにおいても中国語に詳しい講師は本サービスには現在のところいませんので、ChatGPTで英文→中国語文に翻訳されたものを「自分で正しいと思えるまで推敲」したものを、最終的な講師による添削無しですが、ひたすら音読して覚える、というものです。ですので中国語文に間違いを発見された方、是非お知らせください!
 中国語を学習した経験のある方には多くの説明は不要と思います。ただし初学者の方のために(私もほぼ初学者のレベルですが)、英文の原文と中国語文を併記して、一文ごとに中国語文に対する注意点を列挙します。それらのまとめは下の方で表にしますのでご参考ください。

A: How's it going?
A: 最近怎么样?
Zuìjìn zěnme yang

■ピンインでueiはuiと表記することになっています。つまり、zuì(最)は実はzuèiを省略したものです。声調記号は「aがある場合はaに、oかeがある場合はその上に(中国語でoとeがともに現れるケースは無いとのことです)、aもoもeも無くて、i,uが並んでいる時(ui, iu)は後の方につける、母音が1つだけならそれにつける」と言う決まりがあります。zuì(最)の声調記号の位置も本来の表記zuèiにおいてeとiが単語の中に両方あるときはeでしたが、eの表記が省略されてzuiとなった場合、iとuが並んでいますので、その後の方でiの上についている、と言うわけです。これはduì(对)も同じです。duèi→duìとなります。
 つまりzuiはzuei、duiはdueiと発音しないといけない、ということです。またiの前のeの音は日本語の「エ」に近い音で良いとのことです[1]。ただ、個人的にはeの発音が強く聞こえて、そのあとのiの発音はほんのわずかに添えるぐらい、と言う感覚です。NHKのテキスト[1]では「ueiではeの発音が弱い」とのことですが、中国人が発音するのを聞くと(サンプルは少ないですが)、eの音の方がiよりもかなり強い印象です。duì(对)とかshuǐ(水)はそれぞれドゥエ、シュエのように聞こえます。
■zěnme(怎么)のěは日本語の「エ」に近い発音で良いようです。ただしenは「エヌ」のように読むのがより正確とのことです[1]。zěnmeの最後のeはchē(车)とかdēng(灯)のeの発音と同様ですがこれがまた難しく、「エ」を発音する時のように口を開いて(微笑むときの口の形、という人もいます)「オ」を発音します[1]。その他、口を横に引いて「ウ」を発音するという指導もあります[2]。個人的には「オ」にも「ア」にも聞こえる、あいまい音であるという認識です。chē(车)のように最後に軽声でないeが来る場合は「ゥオア」と言う風に私には聞こえます。
[1] 相浦「中国語入門」第二版, 日本放送出版協会, 1979
[2] 東京外国語大学言語モジュール 中国語
https://www.coelang.tufs.ac.jp/mt/zh/pmod/practical/01-08-01.php

B: I've been pretty busy preparing for the upcoming exhibition, so I haven't been able to focus on my main sales job.
B: 我一直忙着准备即将到来的展会,都没办法专心做我的主要销售工作了。
yìzhí mángzhe zhǔnbèi jíjiāng dàolái de zhǎnhuì, dōu méi bànfǎ zhuānxīn zuò wǒ de zhǔyào xiāoshòu gōngzuòle

■yīzhí(一直)のyiは変声してyìzhíになります。ただ「直」は本当はこれとは少し異なる文字です。Windowsの特殊文字にあると思うのですが、出し方が分からないので、以下に画像を貼ります。


■中国語のピンインでb, d, g, j, zh, zの音が出てきます。これらは「無気音」であって、断じて日本語の濁音である「ブ」「ドゥ」「グゥ」「ジ」等ではない!と、中国語の専門家がおっしゃっています。ただ「中国語のリズム」を崩さずにこれらの音を日本語の濁音で発音した場合、通じることが多いと思われます[3]。私の少ない経験から言っても、そうだと思います。「前後の文脈がきれいに流れている時は発音が少しぐらい間違っていても通じる」とでも言いましょうか。
 ただし、boは「プブォー」という感じに聞こえることが多いです。[3]のサイトで「日本語の「トマト」を中国人が聞くと「とまど」に聞こえる」とありますが、確かに語尾の清音は少し濁りますね。これは私だけでしょうか?[4]では「日本語の濁音は呼気が出てないので中国人はそれを無気音として認識できる」とのことです。[5]ではのどを詰めて日本語の清音を発音すると、中国語の無気音に似てくる、とのことです。したがって日本語の濁音で呼気を出さないように発音すれば無気音として代用できるのではないか、と思います。[5]では「真っ赤」の「カ」,「買った」の「タ」,「ラッパ」の「パ」はそれぞれ中国語のga,da,baに近似しており、これは促音を言うときに喉を詰めるからである、と解説しています。また[4]にも「台湾人には日本人が無意識に発音するパチンコのパとハッパのパは全く違う音に聞こえている。カッターのカとハッカのカも違う音に聞こえているだろう。チカンのチとアッチのチも違う音に聞こえていると思う。つまり第一字の清音と促音の後ろの清音は全く違う音に聞こえている。.....第一字の清音は吐息の漏れる有気音に聞こえ、促音の後ろの清音や文の語尾の力弱く発音する清音は吐息の漏れない無気無声音に聞こえる」という解説があります。
 日本語の促音に続く語尾の清音「カ」「タ」「パ」を発音する感覚でg, d, bの付く音を発音すれば当面は事足りると信じて、音読に励みたいと思います。

[3]りんず中国語ラボ それでも挑戦したい上級者に贈る「無気音を濁音にしない方法」(このサイトの講師は井田さんですが、私とは全く関係ありません。それどころか、同じお名前で大変驚いております)
https://idaaya.com/pronunciation-35/
[4]Go chiong 中国語学習者にとっての永遠の課題、濁音と無気無声音の区別。
https://note.com/55chiong/n/n247ba8f86985
[5]東京外国語大学言語モジュール 中国語
https://www.coelang.tufs.ac.jp/mt/zh/pmod/practical/01-04-01.php

中国学習のヒント

  1. CHatGPTによる翻訳時
    • 中国語は何と言っても四声をはじめとする発音が重要ですので、これについては上の方の説明で初学者レベルでの私の知識のありったけを披露しております。ただ、差し当たってピンインが無いと音読できませんので、ピンインはgoogle翻訳で、翻訳元を中国語にして、その欄にChatGPTで翻訳した中国語をコピペすると、中国語文の下にピンインが出てきます。ただし、「ー」[yi]は本来第1声(ずっと上)、「不」[bu]は第4声(上から下に急に下がる)ですが、それぞれの語の後に4声(および4声が変化して軽声になった語[7])が来た場合には2声で発音します。これを変調と呼びます。これがgoogle翻訳で出てくるピンインには反映されていませんので注意が必要です。ただし「一」は単独で読むとき、文末に来る時、序数の場合は1声のままです。
    • MS Wordをお使いの方は、ルビ機能を用いて簡単にピンインを表示させることができます。「Windows」キー/設定/言語と地域/優先する言語のところにある「言語の追加」ボタンを押して、中国語のパッケージをインストールします。その後タスクバーの端っこにある、IMEの入力方法切り替えのところから「中国語」を選択します。あるいは「Windowsキー+Spaceキー」でも切り替えられます。Wordを立ち上げて、ピンイン入力で何か中国語を入力します。例えばyánjiū(研(yán)究)と入力します。その後ホーム/フォント/のなかの「ア亜」と並んでいるボタンをクリックすると声調記号付きのピンインがルビとして振られます。この全体をコピーして、例えばメモ帳とかWordPressなどにペーストすると「研(yán)究(jiū)」というふうに記載されます。文章に対応したピンインを作成したいときにはこれではこの後の加工が面倒なので、google翻訳の方が良いか...と思ってしまいますが、Wordで出てくるルビは「一」と「不」の変調(後に続く語が4声の場合2声で発音される)がちゃんと反映されているという良い点もあります。

      [7]Webページ《中国語発音の錦嚢》基本発音3.「不」と「一」の変調
      https://mbp-japan.com/saitama/toko-chu/column/5076930/
  2. 音読して覚えるときのヒント
    これは各自の覚えやすいように音読してもらえばよいと思いますが、いくら「声調が大事」と言っても、最初から完璧に声調記号もすべて覚えようとすると、時間ばかりかかって、進みが遅く、モーティベーションを保つのになかなかつらいものがあります。あなたが日本人ならば漢字を見て何となく意味が理解できる文が多いと思います。ですので、まずはざっくりと文の漢字を丸ごと覚えてしまい、声調は抜きでピンインの読み方だけ覚えて、文の流れというか、文の全体像をつかんでしまって、後で声調付きで覚える、としたほうが良いと思います。これは漢字に慣れ親しんでいる日本人だからできる芸当だと思います。中国語学習を通して「日本人は外国語が苦手」と思っている欧米人(あと、そういう風に思い込んでいる自分自身の心の壁)の鼻を明かせるのです。頑張りましょう!
宗忠神社 どんど祭