英語(言語一般)の4技能は相互に関連している?(1)

 英語の4つの技能、「聴く」「話す」「読む」「書く」は互いに密接な関連がある
とよく言われます。これは言語一般に当てはまることであり、英語だけの話ではない
と思いますが、英語における話題として記載します。

 以下、私自身の体験をお話します。コロナ禍が始まる前は、通勤時にTIMEやIEEE
Spectrumなどの英文雑誌を読むことを習慣にしてきました。電車の中では吊革につか
まって立っている以外のことはできないので、非常に読書に集中できます(横浜から東京
までの通勤時に座れることはまれでした)。そのおかげで日常的に英語を使う生活をして
いなくとも、英語の運用能力を大きく低下させること無く過ごすことができました。
コロナ禍が始まり、テレワークするようになってから、また、福岡に移住して通勤時間が
短くなって雑誌が読みにくい環境になってからは、毎朝30分間、起床後すぐに英文雑誌を
読むことを続けてきました。
 ところがほぼ1年前に通訳、翻訳家の養成学校「インタースクール」の夏季短期講座を受講
してreproductionの重要性を認識してからは、毎朝の30分の英文雑誌の読書は止めて、
その代わりreproductionだけを15分間~30分間行っています(reproductionの題材はObama
元アメリカ大統領の"Your Weekly Address"がメインです)。それから1年もの間、恥ずかしながら
TIMEは読まずにたまる一方でした。しかし、今TIMEを読んでみると、読むのが遅くなった
ということは無く、むしろななめ読みのような感じで、読む速度、というかそこに書いてある
英文を理解するスピードが速くなったと感じます。

 したがって、英語を理解するために頭を使う、ということを通じて4技能のうちどれかを
磨き続ければ、その他の技能もそれほどおろそかにならないのではないか、というのが私の仮説です。
4技能がどのように関連しているかの考察は次の回でお話しようと思います。

水島工業地帯(水島コンビナート)