英語で考える?
20年ぐらい前、英会話スクール、英語教材の宣伝文句として「英語で考えよ」
というものが多かった気がします。ただ「英語で考える」ことができるのは多くの
場合ネイティブか、英語圏で英語を使った生活を長年行っている人です。ですので、
「英語で考える」ことや「英語脳」を目指すのは、英会話スクールや英語教材の
対象者である初学者に近い人たちには少々高すぎるハードルではないかと思います。
「そのハードルが超えられそうだ」という実感が持てずに「『英語で考える』なんて
できない。私には英語を学ぶ資格がないのだ」と思い込んで、英語学習をあきらめて
しまった学習者が数多くいたかもしれないのは残念なことです。
私自身で言えば、「言いたいこと」が頭の中に最初に英語で浮かんでくる時もあるし、
日本語で考えてからでないと英語に変換できない時もあります。やはり何回も発声して
「言い慣れた」英文は日本語よりも先に頭の中に浮かんできます。英語を日常的に使用
しない生活においては、意識的に学習の時間を確保して英文を何回も発声することが
「英語で考える」近道となるのではないでしょうか。その際、「こんな英文を覚えても
使うチャンスが無いだろうな」と思いながら練習するのと「明日の仕事で早速同僚の
外国人相手に使ってみよう」と思いながら練習するのとでは、効果に大きな差が出ると
思われます。
ですから「教材は自分で作る」英会話で「明日から使える英文」を何回も繰り返す
ことは「英語で考える」ために重要であると考えます。ただし実際の会話では、相手の
回答にも適切に反応しなければ意思の疎通ができません。これをサポートするために、
本サービスでは、シチュエーションに合わせて会話相手が投げかけてくるであろう質問を、
あらかじめ用意されたスクリプトの合間に講師が投げかけることで「変化球」への対応を
可能にし、より良いコミュニケーション、ひいては会社内での業務のクオリティ向上を
目指します。